2014年1月22日水曜日

残念ながら映像無し


「幻夜 1」

この話の元になった事件は、「名古屋ホストクラブ経営者拉致殺害事件」である。
何故そうなるのかというキーワードを挙げてみよう。
まず、「名古屋」が被災地になっている。
そして、この小説が「週刊プレイボーイ」という雑誌に連載されていたこと。
内容も内容だし、ちょっと有り得ない。
そして、問題の録画テープを持っていたのが「木村撮影所」であったこと。
更には、主人公の名前が「雅也」だ。
これらは、すべてあることを示すキーワードなのだ。
しかし、それらは事件とは全く関わりが無い。
つまり、この事件は名古屋で起こったわけでもなく、ホストクラブも関係が無いのだ。
この構図は、この事件を隠すために捏造された記録と、それをまた隠す形で作られたドラマという二重構造なのだ。

さて、その事件の実像というのは、意外なところで明白になる。
実は、その現場映像がテレビニュースで流れたのだ。
この映像は、ある女性が御三家関係の暴力団率いる男性グループに実際に襲われている場面だ。
その女性は警察官の妻で、テレビ局にいるある女性が邪魔に思っていたようだ。
それで、男たちにレイプさせたあげく、ドラム缶にコンクリート詰めにして川に沈めたのだ。
現在もそれは見つかっていない。
しかし、ドラム缶のことが記録に残っているということは、沈めたことを知っている者がテレビ局にいて、情報が出ているものと思われる。
映像の中で銃声が聞こえるが、恐らく周囲には刑事ドラマの撮影中だと言っていたのだろう。
これは表に出るはずの無いことだったのだが、ニュースで流れた女性の声に気づいた夫である警察官が、驚いて全面捜査に入ったので記録が残ってしまったようだ。
しかし、夫の方も警察で処分されて殺されてしまったのだろう。
犯人たちは釈放され、事件は捻じ曲げられて伝えられている。



「幻夜 2」

この話は事件の他に芸能界で起きたことが重ねて作られている。
有名人の名前を使って、あらゆる手口で自分の立場を高みまで押し上げたある女性の話だ。
それが名前に表われている。
「新海美冬」・・・深い海に沈めた女という意味だ。
つまり、名古屋ホストクラブ経営者拉致殺害事件の首謀者のことだ。
そして、遺体の指に「M」の指輪をしていた女性を殺して成り代わっている。
この「M」が誰を指すのか。
ヒントは主演の深田恭子レベルの女優。
その名前だけでいろんな男性が惹かれてしまうような女性だ。
これは・・・・推測なのだが・・・もしかしたら「堀北真希」ではないかと思われる。
未解決事件の記事には表に出られない様子が書かれてある。
もし死亡しているのなら、誰にも会うことはできないだろう。

「雅也」はやはり同じレベルの男性芸能人を指している。
「堀北真希」と言えば「櫻井翔」だ。
彼は、以前に親の借金で苦しんでいるという記事が出ていた。
偽名だろうが「斉藤ハルカ」という女性が近辺をうろうろしていたようだ。

雅也を引きずり回す女「美冬」は、テレビ局にいる事件の犯人とこの「斉藤ハルカ」だと思われる。
その所業は恐ろしいもので、「堀北真希」の名前で男をおびき寄せ、邪魔な者は消しながら、支援の鉄壁を築き上げていくのである。
そして「雅也」を捕まえておくために、ドラマの中で人を殺す役をやらせ、逃げられないように追い詰めていくのだ。

連中の手口は「借金を負わせること」と「人殺しをさせること」。
そして、魅力的な女優のフリ、あるいはその知り合いや友人を装うのだ。


最後に刑事と雅也が死ぬシーンがある。
銃が暴発したように見せているが、映像から見て、背後から撃たれていると思われる。
暴発なら、後ろに飛ばされるという状態になるはずだ。
恐らく首の後ろを撃たれたのだろう。
だから、2人とも前に倒れているのだ。

このドラマでもたくさんの人が殺されている。
何故出演者は危険を容認しているのだろうか。
美冬が言ったように、こうしなければ生き残れないとでも思っていたのだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿