2013年11月14日木曜日
推理オタクは好んで見る2
「古畑任三郎 第二部 1」
<しゃべりすぎた男>
このドラマの制作方法は、実際の犯人から事情を聞いたり、問い掛けに答えさせたりして、当時の発言や行動を取り混ぜて、その上に人間関係や犯人像が分からないよう作っている。
だから、逆に実際に関わった人物は必ず出てくるし、犯人の発言や行動も入っている。
それを分からなくしているわけなので、すべて逆に見ていけば真相に近づけるのは当然なのだ。
この話では、弁護士が犯人だが、実際は弁護士の恋人が殺されて弁護士自身が容疑者となっていたはずだ。
それを現場検証の時に最初に見つけたのが、同級生だった警察官だろう。
犯人は別にいる。
この事件を第二部の頭に持って来たのは、シナリオ的に上手く作り上げることができたと自信があったからだろう。
ということは、生存している関係者がこのドラマを見ても解らないかあるいはテレビを見ない人だと思っているからだと思う。
テレビを見ない人というのは、テレビを見る暇のない人という意味だ。
しかし、この事件解明の現場には、女性の姿が無いにも関わらず、女性の存在をひしひしと感じる。
事件現場へ車で向かう場面の会話には、おばさん臭いものが入り込んでいる。
どうして道を間違え、家に寄れと言ったのか。
過去の事件で、同じように都合の悪い人物を家に呼んで、そこで殺すという話があった。
だから、家で警察官殺害を目論んだ痕跡があると思う。
つまり、事件現場に向かう車には警察官と誰か女性が乗っていたわけだ。
その女性とは・・・。
一番可能性が高いのは、弁護士の母親だ。
弁護士の恋人を殺したのも母親だろう。
有能な人物が愛した女性は、殺されていく・・・。
今ならそう推測もできるが、当時は真相というものを知るチャンスは無かったと思う。
では、何故2人で車に乗って行かなければならなかったか。
恐らく、現場検証のために現地へ向かうのに、母親がくっついてきたのだろう。
これまでもそうだったのだが、計画殺人というのは完全犯罪を目指しているので、穴があってはならない。
犯罪者心理として現場に何か残してないかどうか酷く気になるのだろう。
その場面で「ネコ」が出てくる。
ネコが嫌いな者がいるが、犯罪者は動物が嫌いである。
犯行現場にいたのなら、見られたという感覚があるはずだ。
ましてや被害者が飼っていたネコだ。
きっと居心地が悪かったに違いない。
後で「こちらで飼うことになった」という台詞がはいってくる。
彼女が飼っていたネコを同級生の警察官が飼うことにしたのだと思う。
裁判の内容だが、弁護士自身が捕まっているので、誰が弁護しているのだろうか。
更には、被告人の供述が途中で変わってしまっている。
やったからやってないになっている。
実際はやってないからやったに変わっていたはずだ。
それは途中で面会時に脅迫を受けているからだ。
つまり、面会に来たのは母親で、誰かを殺すと脅して供述内容を変えさせたのだと思われる。
たぶんこの時点では裁判にはなっていない。
裁判になったのは、その後の犯人と古畑の対決シーンだと思う。
つまり、その間に母親を訴える者が出てきたということだ。
それは、初めの事件ではなく二次的事件に発展したためではないだろうか。
怪しいのは面会時に供述内容を変えさせた時。
誰を殺すと言ったかは、推測だが友人の警察官を殺すと脅したと見ていいと思う。
まさかと思うが、それを実行した可能性が大きい。
それは裁判となった時点で、訴えた者が出てきているからだ。
しかし、訴えたのは個人ではない。
裁判というのは、簡単に行われない。
恐らく、警察か国が裁判を起こした事件があったのではないかと思う。
つまり、友人の警察官を殺すためにその周りを巻き込んだ可能性は高いということだ。
しかし、犯人は捕まっていない。
テレビで使われているなら、この話は発覚していないということになる。
もし、二次的事件に発展したのなら、共犯者が大勢いたと思っていい。
そうなると、裁判に関係した者すべてに危険が及ぶ。
まさか・・・三次的事件に発展したのか・・・。
私は、このドラマに入っている情報とプロファイリング(犯罪者の心理行動パターン)で推理している。
事実と一致しているかどうかは、警察に裁判の記録が残されていれば確認できるかもしれない。
この後に入っている「今泉」のエピソード。
あれだけ助けてもらっておいて、ああいうことをするか・・・という内容だったね。
隣にいたのは女性であることは解るよね。
今泉は古畑を極限まで尊敬していることは確実である。
だが、それを表に出させない環境にある。
それは隣の人物。
もう解るよね。
皆こんな感じで、好きな人を遠ざけるよう動いていたと思うよ。
それも徹底的に嫌われるように・・・。
だけど、環境が変わればそれもやらなくて済むね。
環境が変わるといいね、今泉。
<笑わない女>
この回では、事実がほとんど出てきていない。
表面で起きたことだけだ。
ヒントは安部先生の手紙。
学校を去ろうとしていたというのは本当だろう。
しかし、学校を去った時、それまで守ってきた生徒たちを裏切ることになる。
この事件の核心は、それでも去らなければならなかった理由だ。
同じ事件が外国の古い有名校で起こったことを前に話したことがあるね。
それは日本でも起きていたということだ。
まるで「バトルロワイヤル」が学校内で起こっているという事態だよ。
そしてそれは学校だけじゃなかった。
戒律とは言わないが、会社でも厳しく細かい指示が配られて遵守するよう言い渡される。
確かに悪いことは一切書いてない。
納得できるものばかりだが、納得できないのはそのとおり行われてはいないことを隠していることだ。
生徒たちは表面を守らされる。
そうなると、影でやりたくなるのだ。
そこを捕まえることが目的だということを知っていた方がいい。
つまり、生徒潰しだ。
優秀な生徒ほど狙われる。
下手をすれば、生徒と先生がグルになってターゲットを潰しにかかる。
ドラマだから宇佐美先生はどこか清純で厳格なイメージで描かれていると思うだろう。
しかし、いるのだ。
実際に、まるでそうは見えない人が・・・。
表と裏のある人というのは、裏は表の真逆を行っている。
つまり、清純そうに見えた人が、自宅の部屋に帰ると、死体を山のように積み上げているような事態があるのだ。
犯罪者はその部分を隠そうとする。
だから、厳格さを表で発揮して、人に知られないようにする。
カトリック系の学校で、この事件が起こっているが発覚していないのだろう。
このドラマが作られるちょっと前だ。
「古畑任三郎 第二部 2」
<ゲームの達人>
しかし、この小説家・・・どうも物書きらしくない言動をする。
恐らく、この話はほとんど作り話だろう。
この話は、医者夫婦を殺害した家政婦の話だ。
一番怪しいのはどう見ても家政婦だろう。
家政婦だけが容疑者から外されているからだ。
たぶん、テレビでこの話の情報を伝えた者が家政婦だったからだと思う。
初めに床に臥した女性の診察をしている場面があるが、実はこの2人は夫婦で、家政婦の料理の中に毒が仕込んであったので奥さんの具合が悪くなっていたのだ。
つまり、花見は医者でおまけに小説も書くマルチな人なのである。
それが古畑との会話で明らかになっているよね。
死因は、どちらも料理に仕込んだ毒だ。
実は夕食の後にこういう台詞を奥さんが言っている。
「最近様子が変なの。もしかしたら私たちのこと・・・。」
ドラマでは旦那さんに対して言っているのだが、本当は家政婦に対しての台詞だったのではないだろうか。
つまり、家政婦が2人のことを殺そうとしているように奥さんが感じていたわけである。
だからこそ、それを耳にした家政婦が事を急いだとも言えるだろう。
大邸宅だから、有名な医者だったと思う。
趣味が多彩で、いろんな珍しいものが置かれていたようだ。
そういう人なら行方不明になれば、誰か不審に思って探したりしたのではないだろうか。
自宅を捜索すれば、何があったかはすぐに解ったはずだが・・・。
捜索されていないとすれば、やはり圧力を掛けた者がいたということだ。
医学界では動かなかったのか、動けなかったのか。
動けなかったとすれば、恐らく虚偽誘拐をほのめかして脅迫していたと思われる。
「古畑任三郎 第二部 3」
<赤か、青か>
これは、有能な大学院生の話。
元になっている話は、2つあるようだ。
1つは、東大大学院の研究室で開発されたものの研究を止めようとした事件。
時期的にパーソナルコンピューターあたりではないかと思われる。
だから線を切るだのなんだの話になってくる。
それは普及させれば、世界中とコンタクトできる画期的なものだ。
その中心となった大学院生が女性を人質に脅迫を受けていたようだ。
だが、対応の様子からそう簡単に脅迫は通じなかったんじゃないかな。
2つ目は、「1989年に起こったコロンバス・アヴェニューでのテロ事件」。
これは台詞の中に入っていたもので、実際には何も起きていない。
それもそのはず・・・これは計画、あるいは予定だったのだ。
何故か「911テロ事件」に関係するものが、この第二部の最後の回にも出てくる。
爆破装置は、アメリカで爆弾を作れる者が買収されて大量に作る契約をしている。
つまり、この時既に「911爆破テロ事件」は計画されていたのだ。
そのヒントになったのが、今泉が閉じ込められた太陽のマークがある観覧車。
そこに爆破装置をセットして脅迫電話がかけられているね。
太陽のマークは「日本」のことだ。
だから、この時日本は脅迫のネタにされていたことになる。
確かにこのドラマ制作の前の年に、地下鉄サリン事件が勃発している。
それは世界中に報道され、テロという言葉がテレビを賑わしただろう。
では、誰を脅迫していたのか・・・だ。
その後、身動き取れなくなったのはアメリカではなかっただろうか。
だからこそ「911爆破テロ」は成功し、被害を拡大させてしまっている。
このことを日本は知るべきだ。
結局、「オウム真理教」は、「911爆破テロ組織」と繋がっている。
「赤か、青か」のタイトルは、そのことを示したものだ。
つまり、日本をやるか、アメリカをやるか・・ということだ。
シナリオ制作の時点で、番組関係者はこのことを知っていたと思われる。
「古畑任三郎 第二部 4」
<偽善の報酬>
このタイトルは、犯人しか付けないだろうと思う。
殺された人を悪く描くのは、犯罪者心理であるからだ。
全体的にこの話には嘘がねじ込んであって、それが成功しているので、犯人は酷く上機嫌である。
それは凶器に関して、いいアイディアが出たからだろう。
つまり、実際に使われた凶器は別にあるのだ。
初めはその実際に使われていた凶器で撮影が進んでいたはずだ。
しかし、途中でそのまま出すのはマズイという意識が湧いてきたのだろう。
急遽、凶器を小銭に変えたのだ。
そのことは暖炉のシーンで解ると思う。
実際に使われた凶器は「棍棒」だろう。
木製であれば、暖炉で燃えてしまって炭になるので発覚しにくいのだ。
凶器で頭を殴った場合、死亡させるためには頭蓋骨陥没まで衝撃を与えなければならない。
小銭では無理なのだ。
何故なら、小銭だと衝撃で力が分散してしまう。
振り上げることができる量では、衝撃も軽いもので終わるだろう。
もし、小銭で死亡させたければ、人間大の量を固く絞った袋に入れて、高いところから落とすくらいなら可能かもしれない。
しかし、だいぶ前から凶器とも成り得る「棍棒」は販売されていない。
もちろんそれを使う人がいるかもしれないからだろう。
それを所持できたのは・・・・テレビ局だけではないだろうか。
つまり、犯人はテレビ関係者である。
そのような職業の犯人設定にもなっている。
結局、犯人の行動としてはほとんど事実と一致すると思う。
凶器だけを入れ替えたと見ていいだろう。
そして、殺された「妹」だが、「あなたこの世界じゃ笑いものよ。」という妹の台詞があるので、犯人と同業者である。
どっちも芸能界に所属していて、姉の方は若い俳優を燕として傍に置いているようだ。
殺された女性は、犯人に小間使いのように働かされていたらしいが・・・。
それが誰なのか・・・・・燕なら知っているだろう。
ネットに暴露されてた。
妹は「島倉千代子」さんだったって。
次の今泉のコーナーでは、食べられる凶器を紹介。
疑問に思ったのが「液体酸素」。
本当に部屋に液体酸素を放置しておくと、たばこの火で大爆発起こるの?
酸素は燃えるのに必要なものだけど、酸素が燃えるわけじゃないんだよ?
調べてみると、「液体酸素爆薬」というのがある。
その性質からこれを使っての同時多発テロは行えないようだ。
こんな風にいろんな方法を研究して、テロ計画を進めていた節がある。
最後に出てきたのは・・・・虫?・・・毒虫?
見えなかったんだけど・・・。
<VSクイズ王>
この回で、犯行のヒントになったのは「ゲーム」です。
古畑と一緒にやった同じ動きをするというゲーム。
最後にクイズ王は水を吐き出してしまう。
これは毒殺を意味する。
死因は青酸カリ。
楽屋から出ていく人が皆口にハンカチを当てていたのは、異臭がしたからだ。
犯人が薬を使うのは、雑多な人の中で物音を立てたくないからで、そして犯行は女性である可能性が高い。
この話も有能な知識人を殺した話だ。
たぶん大学などで天才と言われていたような人。
テレビ局に行ったっきり帰って来なかった頭のいい友人に心当たりは無いだろうか。
実力の無い者は実力のある者には勝てない。
不正を働いて、いくら仲間に調べさせても調べた内容がクイズに出なければ答えることはできないですね。
「とっちゃん坊や」というあだ名まで付けて卑下しても、落とすことはできなかった。
「もしもし、おまわりさん」というのは、表でコントの打ち合わせをしていた芸人さんが警察に連絡したということだ。
でも、部屋には入れなかった。
青酸カリですからね。
異臭だけでも吸い込んだら死んでしまう。
だから、死因が特定できず、飲み物に混入していたのか、配られた弁当に混入していたのか、当時はその噂でいろんな話が出ていたのだろう。
実際には殺害用に作られた飲み物でなければ、青酸カリは使えない。
でも蓋を開けた時に気づく時もある。
しかし、その時は一気に飲んでしまっているのだ。
恐らく、わざと負けるよう誰か言ってきたに違いなく、その後腹立ち紛れに勢いよく飲んでしまったようだ。
言ってきたのは2名の女性だろう。
その2人が犯人だ。
もしかしたら、テレビ局の弁当がマズイというのは意味があることなのではないだろうか。
つまり、食べた後倒れたりした場合、食中毒という理由で処理できるからだ。
「古畑任三郎 第二部 5」
<動機の鑑定>
この中に「慶長の壺」というのが出てくる。
この名前も犯人が付けた可能性が高い。
「慶長」は「慶弔」のこと。
つまり、喜ぶべきことと、死などの悲しむべきこと、またはお祝い事と不幸の意味。
この言葉を選んだのは、近親者の不幸と高価な壺が手にはったということだろう。
近親者というのは、夫婦のことで陶芸家の家に来た2人の間柄。
つまり、陶芸家の他にもう1人(夫)死んでいるのだ。
残ったのは1人(妻)で、それが犯人になる。
その陶芸家は名人の域に達した国宝級の人物。
しかし、自分の作品を売りたがらないので、困窮していたらしい。
その魅力に魅せられた男性が、見せてもらいにきていたのだ。
そこにくっついてきた妻が、良からぬ考えを持ってしまい犯行に及んでいる。
2人一度に殺さなければならない理由があったので、薬を使ったのだろう。
2人が陶芸談義に花を咲かせている隙に、お茶に薬を混ぜたのだ。
仲のいい2人を1人ずつ殺すのでは、犯行が発覚する可能性が高い。
更には、その陶芸作品を独り占めにして、売り捌こうという考えもあった。
だから使った薬は「砒素」だろう。
砒素なら、その場にいても被害者に触らなければ危険は無い。
後で「蹲(うずくまる)」という壺が出てくる。
でも、これは壺のことではない。
砒素を使った時に、蹲って倒れたので、その言葉が出てきただけだ。
それをわざわざ解らないように壺の名前にしたのだ。
蹲の壺 01
↑これはネット上にあった画像だが、恐らくこのような感じだったのだと思う。
そして・・・ネット上に犯人を見つけた。
次の今泉のコーナーは・・・・。
ん・・・・・面白かった・・・・・かな。
仏像壊されて可哀想って思ってたけど・・・・・・。
・・・ローン組んだみたいだし・・・・・いいか・・。
じゃ、次いこうかな。
<魔術師の選択>
この話が、実際に現場で起きたことであることを確認して欲しい。
その場合、どう見ても誰かが毒を仕込んだように見える。
・・・・が、毒は検出されないはずだ。
このトリックはアメリカで実証済みとも言っている。
ということは・・・完全に誰かを嵌めるために計画されたものである。
嵌められたのは「南大門」。
どう足掻いても犯人だなと思わせてくれる。
しかし、このトリックは出演者にも真相を隠すことで、ストーリーは進んでいくのだ。
この回をやり遂げることで、一番得をしたのは誰だろう。
現場で演出担当でもないのに、指示を飛ばしていたのは?
それが犯人だ。
またその人は真相を知っている人の一人でもある。
被害者をよく観察してみると解るのだが、ジュースを飲んでしばらくしてから、倒れている。
それは、劇薬の症状ではない。
前に私が言ったことがこれで証明されてしまったようだ。
南大門が実際に入れた粉薬は、恐らく市販の風邪薬か何かだろう。
だから、誰が飲んでも倒れるということは無かったのだ。
それなのに、倒れてしまったのは何故か。
口から血を吐いているので、内臓が破れていると思われる。
かなりもがいたように見えたが、胃の中で何かが起こっていると考えられる。
実行したのは、ジュースのがぶ飲みだけだ。
それで起こることは一つだけ。
胃の中で水蒸気爆発が起こったのだと思う。
つまり、彼は硫黄生体の持ち主だったということだ。
南大門のシーンを見れば解ると思うが、酷く涙もろい人だ。
初めから目頭が光っている。
内情は解らないが、撮影はいい状態ではなかったのだろう。
更には、ドラマでなく半分ノンフィクション化してしまっている。
まさにその時点にならなければ、実際にどうなるのか知らない人の方が多かったのだ。
何故犯人は、今回の犯行を思い付いたのか。
恐らく、犯人を怒らせることを2人の男性が言ったのではないだろうか。
これは本人に聞かないと分からないが・・・・。
「古畑任三郎 第二部 6」
<間違えられた男>
このドラマ全般で重要なのは、常に優秀な人が被害者になっていること。
何とか証拠を挙げて、犯人を見つけたいと思う。
今回のキーワードはいくつかある。
被害者は一人である。
犯人は「雑誌の編集者」であること。
それはこのドラマの制作された年に創刊されたものを当たると近いだろう。
マンガ雑誌ではないかと思う。
そして、初めのシーンはセカンドハウスのようなところで起こっている。
つまり、それだけ裕福な環境にあった人が被害者だ。
それを狙ってきた女性がいたようだ。
だが、男2人(恐らく親子)で暮らしていて、女を寄せ付けない雰囲気があったのだろう。
簡単に断られているようだ。
つまり、セカンドハウスで言い争いをしていたのは被害者と女性だと思う。
その後、家に帰ろうとしたのだろう。
途中でタヌキが出ただの嘘を言って、その場で殺している。
山道なので、それに咄嗟に思いついて殺そうとしているので、凶器を用意していない。
だから、本人だけ車外に出させて、車で轢いたのだと思われる。
その死体は、今でも彼女の車のトランクにあるはずだ。
死体というのものは、おいそれと捨てられないのである。
被害者がどんな人だったのか。
それがその後の犯人の紆余曲折行動に隠されている。
まず、拾った財布を届けるような人であること。
友人がたくさんいる人であること。
ボーリングが上手な人であったこと。
そして、ホテル関係者であること。
それも大きなホテルの・・・恐らく重役クラスの人物であった可能性が高い。
もし、ホテル役員の消息が不明になっている、あるいは死亡したと聞いたが葬儀が行われていない・・つまり、死体が見つかっていない場合だが、心当たりがあれば探して欲しい。
この回の話は、実際に起こった事件の情報と、他に犯人がどういう人かも描かれている。
つまり、この話は犯人が緊急事態にどう対処してきたかを犯人自身がネタとして提供しているのだと思う。
家にあがり込んだ際、急に訪問者が現れた時は、その家の者に成り切る。
職場では、その会社の者に成りすますため制服を着用して、無理にでも仕事を奪ってやっているふりをするなど・・・。
どうもこの人は、入り込むのが得意な人なのかもしれない。
となると、雑誌の編集者というのも、ただ入り込んで居座っているだけかもしれない。
次の今泉のコーナーだが・・・今泉、お手柄(^^)
証拠が出てるよ。
見てたら、なんだかナヨナヨした今泉だなぁ~~っと。
たぶんある男性と女性の会話を抜粋して台本にしているね。
そこで犯人(女性)が自供しているの、解る?
「あとさぁ、親父とお風呂に入った時、溺れたふりしなかった?」
「なんか懐かしいなぁ~」
「俺、今でもよくやるよ。」
「お風呂で死んだふり?」
「うん。」
「誰に見せんですか。」
「自分自身にかな。」
謎なのは、「自分自身に見せる死んだふり」。
将棋の名人戦での事件で、お風呂で人を殺す方法というのがあることを指摘したけど、この犯人も同じ手を使う人らしい。
更には、死んだ人に成り代わって、その人としてそこに住むようだ。
だから、死体を見つめているのは、死んだ人と同じ名前を使っている人ということになる。
つまり、この台詞を言った女性は、その名前の人を殺した殺人犯である。
<ニューヨークでの出来事>
バスでの会話を聞いて、私は酷く驚いた。
完全犯罪という自信の表れだろうか。
まあ、証拠になることをペラペラとしゃべっていますね。
これは第一部第一話の続きだ。
事件話の中の登場人物にドラッグストアに務めている友達というのが出てくる。
それは、毒薬を持って来た者という意味だろう。
本の裏表紙に載ってるポートレート・・・・と言えば、著者近影の写真のことだ。
その人物は「小石川ちなみ」を殺害した犯人のことだ。
どうやら「小石川ちなみ」は結婚していたらしい。
ということは、旦那さんは彼女が消えてしまって心配しただろうと想像できる。
そうなると、犯人は足がつかないように、次の犯罪を計画し始めるのだ。
そして彼女の旦那も殺したということだろう。
使用した薬物は「オキサミン」。
恐らく、置いていったという意味だ。
だから飲み物でない可能性がある。
確かに最後に口にしたのが和菓子だったと言っている。
そうなると、彼女の旦那を殺したのは漫画の担当者ということだ。
この話では友人の話として話しているが、どう見ても本人のことのように見える。
そして、その表情だ。
小説の内容を話す時の顔が、恨みさえ感じるような眼つきになっている。
恐らく、小説というのは小石川ちなみの漫画のことで、それは自分と旦那さんの恋の経緯を描いたものだったのではないだろうか。
つまり、夫婦は凄く仲が良く、人が羨むような家庭を築いていたと思われる。
その妻が行方不明になったのなら、当然夫は探し始めるだろう。
それを止めるために、他の男と逃げたのだと担当者が言いに行ったのだ。
だが、そんなこと信じるわけもなく、指示通りにもう1つのことを伝えたようだ。
「あの・・・・ある女優さんを紹介します。凄くきれいな女優さんですよ。」
しかし、体よくあっさり断られたのだ。
それを聞いたその女優に殺意が芽生えたのは言うまでもない。
話し終わった後の顔が嬉しそうなのは、上手くいったと思っているからだ。
つまり、全く事実とは違う情報を伝えているのだろう。
裁判の話では、話している本人が完全に関わっていることが確認できる。
和菓子を半分にして食べたなどというのは、一緒に食べて来いと本人がその担当者に指示したということだ。
それはできないだろう。
担当者は自分の身の安全を優先させると思う。
そのことで言い争いをしたようだ。
話の途中で「感じの良さそうなおばさん」の話が出てくる。
その人は着物を着ていたらしいのだが・・・漫画家殺人事件と同じくここには将棋名人殺人事件の犯人が出てきている。
着物を着ていたというキーワードで一致するのだが、もしかすると、テレビ局でこのドラマネタを提供する時に集まった者はすべて繋がっているのではないだろうか。
その中で着物のおばさんが毒入りの和菓子を手渡す役目を持っていると思っていいだろう。
そして更には、印税がどうのという話まで出している。
つまり、「小石川ちなみ」に成り代わった担当者が多大なお金を手にしたのを知って、殺害事件の詳細を知っている女優が金を渡せと強請っていたことになる。
残念なのは、この時初めて古畑は犯人を取り逃がしているのだ。
無罪とかなんとか、犯人が言った言葉なんか信じるなよ。
古畑!取り押さえろ!
ちなみにラスト背景に911以前のワールドトレードセンターが映っている。
それで気づいたのだが、島倉千代子殺害事件の犯人も言っていたが、外国へ旅行に行くと・・・。
この時期一斉に日本からアメリカに飛んだ人たちはいなかっただろうか。
もし、飛んだのなら、いったいそこで何の集会が行われたのか・・・。
ドラマで言うくらいなら、重大な集会だったのではないかと思われる。
「古畑任三郎 スペシャル」
<しばしのお別れ (20分だけ)>
この最後に、犯人がドリンク剤を一気飲みするシーンがある。
恐らく、マジシャン殺人事件を意識しての行動でしょう。
しかし、むしろトリックを思わせる映像なので、逆効果だったのではないだろうか。
つまり、この回の犯人は本人だと断定できるということだ。
この「しばしの別れ」というタイトルも、海外への旅行を意識している。
もしかしたら犯人自身が強制的に指示してストーリーを作っているのかもしれない。
だとすれば、隠そう隠そうとしたがために、スペシャルだというのに質がた落ちの酷い展開になっている。
途中で古畑とも険悪な状態になるし、目障りな者をやり込めようという腹が見え見えである。
不思議なことに、ドラマでは見られない素のままが映像に残っている。
殺された二葉鳳水が誰のことかと言えば、話の展開から母親であることは明白だ。
映像と同じ方法で母親を殺している。
母親との確執で独立していた娘は、「花と戯れる」ことがしたかったと言う。
つまり、遊び回りたかったのだろう。
確かにドラマ作りも遊びの域を出ない。
酷いものだ。
終いには、古畑を怒らせて一時的に撮影中止になっている。
そのカメラが回っていない間に、犯人は何をしたのだろうか。
撮影が再開されても、事態はいっこうに改善されなかったが・・・。
脅迫か?
酷く気になったのが、録画映像の画質が酷く、本人が慌てて消すような事態が起こっている。
それはネックレスの他に理由があるように思えて仕方が無い。
ストーリーが編集されているとすれば、確実にテレビ録画に映っているのは本人ではないのだ。
つまり、元々顔と体は別人で、2人で1人のキャラクターを作っていたと思われる。
テレビや映画ではよくあることだが、映像の中だけにしか存在しない人がたくさんいる。
だから、この話でもその顔の人は踊りを踊れないが、踊れる人に顔を付けて踊れるように見せているのだ。
その前の「ニューヨークでの出来事」の時も、モデルか何かを使ってキャラを作っているように見えた。
部分的にあまりにきれい過ぎるシーンが入ると、その人が偽者だと疑いを持つのが普通だろう。
半分以上演技をしていないのに、女優などと言って欲しくないというのが本音だ。
結局、本当に演技ができたのは、事実の部分だけだ。
つまり、犯人として反応する部分だけが、映像として使えるほど真に迫った表情だったのだ。
さて、さすがに殺人犯だと思う。
周囲も言うことを聞かざるを得ない状態であったと映像に出ている。
テレビや映画業界が良くならない原因でもある。
何とかならないものかと思うのだが・・・。
この番組の評判が良いのは、有名人が多数ゲストで出ているからというイメージがあったのかもしれない。
有名人であれば、自分も出ないと・・・と思って立候補した人は何人かいただろう。
でも、殺人犯役だ。
実際は、頼まれないとやらないよね。
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